企業のグローバル競争力強化には、多様な人財の登用が不可欠です。
企業のグローバル 競争力強化には、 多様な人財の登用が 不可欠です。

Message メッセージ

G&S Global Advisors 代表取締役社長 橘・フクシマ・咲江

皆様

平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

企業の人財グローバル化戦略のお手伝のために、2010年にG&S Global Advisors Inc.を設立してから、コンサルティング、出版、講演、執筆等の活動をしてきました。加えて、1995年に前職の米国本社の社内取締役就任以来携わってきたコーポレート・ガバナンスの領域も、日本企業の社外取締役として活動してきました。どちらの領域も、ここ10数年で、大きな変革を遂げています。

1991年の8月にエグゼクティブ・サーチの人財(資産としての人材)コンサルタントとなって以来、2010年までの約20年間、グローバルな人財市場でヘッド・ハンティングの仕事に携わりました。その間、日本の人財市場では、グローバルな人財を求めるクライアント企業の需要と国内向け人財の多い供給のミスマッチに悩み、グローバルに「市場価値」のある人財の不足を痛感する毎日でした。2000年には、一冊目の拙著「売れる人材」を上梓し、その中で「市場価値」のあるグローバル人財の要件を分析し、なぜこのようなミスマッチが起こっているかについて書きました。

ようやくここ数年、グローバル人財の必要性が急速に認識され、官民挙げてその育成にも取り組むようになり、30年近く提唱してきた人財の「財」、「適所適財(そのポジションに最適の要件を有する人財を、内外を問わずに登用すること)」等の言葉も使って下さる方々が増えています。

その間、2011年から2015年までは、経済同友会の副代表幹事として、人財の「ダイバーシティ促進」による企業競争力強化の委員会を担当し、女性、外国籍人財の育成・登用、新しい働き方、新産業革命(Ai/IoT)の雇用労働市場への影響という課題に関する行動宣言や提言をしてきました。

また、2001年に花王の社外取締役に就任以来、ソニー、ベネッセ等10社の日本企業の社外取締役を務める機会を頂いてきました。この間に、日本のガバナンスも大きく変化してきています。企業価値の向上には、「監督」、「執行」を問わず、競争力の源泉である人財という資産が不可欠です。日本人のグローバル競争力の強化と同時に、外国籍人財も含む多様な人財を、「監督」、「執行」の両面で育成・登用できる組織が増えるようにお手伝いをして行きたいと思います。

今後共、ご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

G&S Global Advisors Inc.
代表取締役社長
橘・フクシマ・咲江